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2002年ヴィンテージはとても良いヴィンテージでした。9月になるまでは。
詳しく言うならば9月9日〜10日の夜までは。
この夜ブドウ畑を突如襲った大雨はそのときまで偉大なヴィンテージ、いくつかの畑では良質なヴィンテージになるはずだったブドウ畑に取り返しのつかない損害を与えます。とりわけ損害が大きかったのはガール県、レロー県です。
冬は12月の寒さが厳しかったにも関わらず素晴らしいスタートを切ります。それに反して1月はモンペリエ周辺で一ヶ月を通して160mmの降水量が記録され、更に2月はより雨の多い月に。春は旱魃に陥る事はなかったものの乾燥していました。
7月に入ると気温の低下が見られた一方で8月の頭は少し不安定ながらも例年通りの気温に戻りました。したがってブドウは緩やかに成熟に向かい、申し分のない9月に入った頃、南にあるブドウ畑から収穫が開始されました。
しかし先にも述べたように9月9日〜10日にかけて大雨が降りガール県とレロー県北部の全ての畑で大きな損害を受けた為、生産者たちは結果が不均一な良質なワインを生産するのが精一杯で、凡庸なワインが多く生み出された年になりました。
ルーション地方の結果はとてもポジティブなものです。ピレネー・オリエンタル県は9月の大雨を免れました。
2001年の秋は例年よりも幾分か降水量の少ないシーズンに。雨は3月の終わりまで見られなかった代わりに春の3ヶ月の間に400mmの降水量を記録し、ブドウの樹は成長に必要な水分ストックを手に入れます。しかし8月に入りいくつかの場所では余分な水分がブドウを希薄してしまうのではないかと生産者たちを恐れさせました。
最終的に2002年のルーション地方は良質な赤白ワイン及び甘口ワインが生産されています。